疎水性シリカ(Hydrophobic Fumed Silica)とは|表面処理による増粘・撥水・分散安定性を持つ機能性微粒子

疎水性シリカ(疎水性フュームドシリカ / Hydrophobic Fumed Silica)は、 フュームドシリカの表面を HMDS・DDS・PDMS などのシラン系処理剤Amino・Positive・Acrylic などの特殊処理剤 で有機修飾した機能性微粒子です。

表面のシラノール基を疎水化することで、

  • 増粘性(Thickening)
  • チキソトロピー性(Thixotropy)
  • 撥水性(Hydrophobicity)
  • 分散安定性(Dispersion Stability)
  • 沈降防止(Anti-settling)

といった特性を同時に付与でき、 樹脂・塗料・インキ・接着剤・コーティングなど幅広い用途で利用されています。
また、シリカエアロゲル粉末・粒子(Silica Aerogel)は、断熱性・軽量性・多孔性を重視する用途向けのシリカ系機能材料としてご提案可能です。

疎水性シリカが持つ3つの特異性

一般的な無機微粒子では両立が難しい、以下の3点を兼ね備えています。

高い疎水性(Hydrophobicity)

HMDS・DDS・PDMS・Amino などの処理により、水分・湿気に対して高い安定性を発揮。

高比表面積(BET 90〜400 m²/g)

吸着性・補強性・分散性が向上し、少量で大きな効果を発揮。

三次元ネットワーク構造によるレオロジー制御

増粘・チキソ性・沈降防止など、液体系の流動性を自在に調整可能。

当社取り扱いグレードの特徴

当社の疎水性フュームドシリカは、

  • 一次粒子径:7〜20 nm
  • BET比表面積:90〜400 m²/g
  • SiO₂純度:99.8%以上

の高グレード品で、以下の表面処理タイプをラインナップしています。

  • HMDS(ヘキサメチルジシラザン)
  • DDS(ジメチルジクロロシラン)
  • PDMS(ポリジメチルシロキサン)
  • Amino(アミノ処理)
  • Positive(正電荷処理)
  • Acrylic(アクリル処理)
  • Pharma(医薬グレード)

用途に応じて、最適な粒径・BET・表面処理タイプをご提案可能です。

代表的な用途

  • 増粘剤(Thickener)
  • 分散安定剤(Dispersion Stabilizer)
  • 撥水性付与(Water Repellency)
  • 沈降防止(Anti-settling)
  • チキソトロピー付与(Thixotropy Control)

特に 増粘性・分散安定性・撥水性・沈降防止 が求められる用途で高い効果を発揮します。

関連材料|シリカエアロゲル粉末との比較

断熱性・軽量性・多孔性を重視する用途では、 シリカエアロゲル粉末・粒子 も併せてご提案可能です。

日本の疎水性シリカ市場の特徴|成熟市場なのに比較情報が少ない理由

日本の疎水性シリカ(Fumed Silica / Hydrophobic Silica)市場は、 複数の国内メーカーが存在し、品質も安定した 成熟市場 です。 しかし、用途ごとに最適なグレードを比較検討するための情報が少なく、 技術者が選定に苦労しやすいという課題があります。

国内メーカーが複数存在する成熟市場

国内には複数の疎水性シリカメーカーがあり、 品質・供給ともに安定した市場が形成されています。 一方で、メーカーごとの仕様差が大きく、 “どのグレードが自社用途に最適か” を判断しにくい状況があります。

仕様がメーカーごとに異なり比較が難しい

疎水性シリカは、以下の要素が性能に大きく影響します。

  • 表面処理剤(HMDS・PDMS・DDS・特殊処理)
  • 一次粒子径
  • BET比表面積
  • 疎水化率(表面改質量)

これらがメーカーごとに異なるため、 横並びで比較しにくい素材 となっています。

海外品の日本語情報がほとんど存在しない

海外メーカーの疎水性シリカは、 日本語での技術情報・価格情報がほとんど公開されておらず、 国内品との比較が難しいという課題があります。

そのため、 価格帯・性能の選択肢が見えにくい市場構造 になっています。

当社が比較検討をサポートできる理由

当社は海外工場との 直接ルート を持ち、 用途に応じた グレード選定サンプル提供 が可能です。

  • 国内品・海外品の横並び比較
  • 用途に応じた最適グレードの提案
  • 必要性能を満たす過不足ない選定
  • コストバランスを考慮した提案

これらにより、 技術者の方が抱えやすい “比較しにくい” という課題を解消し、 最適な疎水性シリカの選定をサポートいたします。

疎水性シリカの特長(Features of Hydrophobic Silica)

疎水性フュームドシリカは、表面処理によって水分を弾く性質を持ち、 液体系のレオロジー制御・分散安定化・撥水性付与など、 複数の機能を同時に付与できる高機能微粒子です。

ここでは、疎水性シリカが持つ 6つの主要特長 を紹介します。

FEATURE1

微細な一次粒子が三次元ネットワークを形成することで、 樹脂・塗料・インキなどに優れた増粘効果を付与します。

  • 沈降防止にも寄与
  • 少量添加で大きく粘度調整が可能
  • 流動性の制御に有効

FEATURE2

疎水性シリカは、せん断力が加わると粘度が低下し、静置すると粘度が回復するチキソトロピー性を示します。

  • 塗布性の向上
  • 垂れ防止
  • 均一な塗膜形成に貢献

FEATURE3

表面処理されたシリカ粒子は、樹脂・溶剤・オイルなどに均一に分散しやすく、
沈降や分離を抑制します。

  • 長期保存時の安定性向上
  • 分離・沈降の抑制
  • 均一な配合が容易

FEATURE4

疎水化処理により、粒子表面が水を弾く性質を持ちます。

  • 吸湿・水分による劣化を抑制
  • 湿度の高い環境でも性能が安定
  • 耐久性の向上に寄与

FEATURE5

微細で均一な粒子形状により、粉体としての流動性が高く、樹脂・塗料・接着剤などに混合した際の作業性を向上させます。

  • 粉体の流動性が良い
  • 均一な分散が得られる
  • 製品品質の安定化に寄与

FEATURE6

疎水性シリカは複数の機能を同時に付与できるため、幅広い分野で利用されています。

  • 塗料
  • インキ
  • 接着剤
  • 樹脂
  • コーティング剤
  • 化学製品

用途に応じて、粒度・表面処理タイプを選択できます。

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

疎水性シリカは、表面処理による撥水性高い化学的安定性を併せ持つ機能性フィラーです。 これにより、製品の長寿命化・CO₂排出量の削減・廃棄物削減など、環境負荷の低減に寄与します。 また、分散性の向上や耐湿性の付与によって、幅広い用途で環境面の付加価値を発揮します。 主成分である SiO₂ は 99.8%以上の高純度で、非有機系・非ハロゲン系である点も安全性の面で優れています。

省エネルギー性能
(Energy Efficiency)

疎水性シリカを樹脂・塗料・コーティングに配合すると、分散性が向上し、均一な膜形成を助けます。 その結果、断熱性・遮熱性の向上につながるケースがあり、製品の省エネルギー性能改善に寄与します。

CO₂排出量削減
(CO₂ Reduction)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

耐湿性の向上により、吸湿による性能劣化を抑制し、製品の使用期間を延ばすことができます。 交換頻度の低減は、製品ライフサイクル全体でのCO₂排出量削減に直結します。

超軽量による環境負荷低減
(Lightweight & Low Impact)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

疎水性シリカは非常に軽量なフィラーであり、複合材料の軽量化に貢献します。 これにより、輸送時の燃費改善施工時の負荷低減につながり、環境負荷を抑えることができます。

長寿命化・廃棄物削減
(Durability & Waste Reduction)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

表面の疎水化により吸湿による性能低下を防ぎ、長期間安定した機能を維持します。 その結果、交換頻度の低減=廃棄物削減につながります。

化学的安定性と安全性
(Chemical Stability & Safety)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

SiO₂ を主成分とする疎水性シリカは化学的に安定しており、非有機系・非ハロゲン系の素材です。 焼却時に有害ガスを発生しない点も、環境面での大きな利点です。

再生可能エネルギー分野での活用
(Renewable Energy Applications)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

疎水性シリカの耐湿性・安定性は、

省エネ建材 などの用途で効果を発揮します。 厳しい環境条件下でも性能を維持し、再生可能エネルギー分野の長期的な効率向上に寄与します。

  • 太陽光パネル用コーティング
  • 省エネ建材

などの用途で効果を発揮します。 厳しい環境条件下でも性能を維持し、再生可能エネルギー分野の長期的な効率向上に寄与します。

疎水性シリカの用途

疎水性シリカは、表面を疎水化処理した微粒子構造により、分散安定化、増粘、撥水性付与、粉体流動性の改善など、多様な機能を発揮する材料です。塗料・インキ・樹脂コンパウンドから、化粧品、接着剤、電子材料まで幅広い分野で利用されており、配合設計に応じて操作性向上や耐久性の付与など、用途に応じた性能改善に貢献します。当社の疎水性フュームドシリカは、一次粒子径7〜20nmのナノ粒子が三次元フラクタル構造を形成しており、一般的な疎水性シリカよりも高い増粘性・分散安定性・撥水性を発揮します。

塗料・コーティング用途(Coating Applications)

塗膜の濡れ性や表面特性を最適化するために、疎水性シリカは 撥水性防汚性、そして表面の 滑り性制御 に利用されます。微細粉体が均一に分散することで、マット感の調整や耐久性向上にも寄与し、外装・内装を問わず幅広い分野で採用が進んでいます。

■ 外装・内装塗料の表面制御(撥水・防汚)

  • 表面の濡れ広がりを抑える 撥水性 により、汚れ付着を低減
  • 微細粉体の均一分散による 防汚性の向上
  • 表面エネルギーを調整し、塗膜の 滑り性 を最適化
  • 耐久性を高め、外装・内装の仕上がりを安定化

■ マット化・質感調整(艶消し塗料)

  • 光散乱による自然な マット感 の付与
  • 微細凹凸の形成で 艶ムラ を抑制
  • 膜厚の均一化により仕上がりの質を安定
  • 用途に応じた 質感調整 が容易

■ 工業用コーティング(耐久性・滑り性)

  • 摩擦を低減し、摺動部品の 滑り性 を改善
  • 表面の微細構造により 耐擦傷性 を向上
  • 分散安定性が高く、塗膜の均一性を確保
  • 長期的な 耐候性 を付与し、表面保護に貢献

断熱性や遮熱性を重視した塗料設計については、「断熱・遮熱塗料」ページで、シリカ系フィラーとの組み合わせ事例を紹介しています。

薄膜でより高い断熱性を求める場合には、シリカエアロゲル粉末を用いた設計が有効です。

樹脂・コンパウンド用途(Resin & Compound Applications)

樹脂加工における流動性や成形性の課題に対し、疎水性シリカは 流動性向上離型性改善、さらに微細補強による 表面品質の安定化 に貢献します。分散性が高まることで加工プロセスが安定し、射出成形・押出成形など多様な用途で扱いやすさが向上します。

■ 射出成形の流動性・離型性改善

  • 樹脂中での分散が安定し、溶融時の 流動性 が向上
  • 金型への付着を抑え、成形サイクルを短縮する 離型性 を確保
  • 微細補強により、成形品の 表面平滑性 が改善
  • 成形条件のばらつきを抑え、品質の安定化に寄与

■ 押出成形の加工安定性向上

  • 粘度を適切に調整し、押出時の 吐出安定性 を向上
  • 微粒子が樹脂のレオロジーを制御し、ダイスビルドアップ を抑制
  • 分散性の向上により、押出品の 寸法安定性 が改善
  • 表面のムラや粗さを抑え、外観品質を向上

■ 樹脂補強・表面品質の改善

  • 微細粉体が樹脂マトリクスに均一に分散し、補強効果 を発揮
  • 表面の微細凹凸を抑え、成形品の 外観品質 を向上
  • 熱変形や収縮のばらつきを抑え、寸法安定性 を確保
  • 樹脂の種類を問わず、幅広いコンパウンドで利用可能

シーリング材・接着剤用途(Sealant & Adhesive Applications)

施工時の垂れや沈降といった課題に対し、疎水性シリカは チキソ性付与沈降防止、さらに粘度の 長期安定化 に効果を発揮します。均一な仕上がりと収縮抑制に寄与し、建築・自動車・設備など幅広い分野で安定した施工性を実現します。

■ チキソ性付与による施工性の安定化

  • 配合量に応じて チキソ性 を調整でき、垂れや流れを抑制
  • 施工時の形状保持性が高まり、均一なビード形成が可能
  • 温度変化に対して粘度が安定し、作業性のばらつきを低減
  • 垂直面や天井面でも扱いやすく、施工品質を安定化

■ 沈降防止・分離抑制による長期安定性

  • 充填材や樹脂の沈降を防ぐ 分散安定化 効果
  • 保管中の相分離を抑え、製品の 長期安定性 を確保
  • 粘度の経時変化を抑制し、出荷後の品質トラブルを防止
  • 高粘度系でも均一性を維持し、混練工程の負荷を軽減

■ 収縮抑制・密着性向上による仕上がり改善

  • 乾燥・硬化時の 収縮を抑制 し、ひび割れを防止
  • 微細粉体が界面に作用し、基材への 密着性 を向上
  • 仕上がりの凹凸を抑え、外観品質を安定
  • 建築・自動車・設備など幅広い基材で効果を発揮

化粧品用途(Cosmetic Applications)

メイクアップやスキンケア製品の使用感を高めるために、疎水性シリカは 皮脂吸着感触改良、そして自然な仕上がりを生む ソフトフォーカス効果 に利用されます。粉体の広がりやすさが向上し、テカリ抑制や化粧持ちの改善に貢献します。

■ 皮脂吸着によるテカリ・化粧崩れの抑制

  • 疎水化処理された粉体が皮脂を効率的に 吸着 し、テカリを抑制
  • 皮脂によるファンデーションの ヨレ・崩れ を防止
  • 粉体の広がりが良く、薄く均一に伸びることで仕上がりが安定
  • 長時間の使用でも化粧持ちが向上し、快適な使用感を維持

■ 感触改良・滑らかな塗布性の付与

  • 微細で球状に近い粒子が、肌上での 滑らかな伸び を実現
  • 粉体の凝集を抑え、ムラのない 均一な塗布性 を確保
  • べたつきを抑え、サラッとした 軽い感触 を付与
  • 乳化系・粉体系どちらの処方でも使用感の改善に寄与

■ ソフトフォーカス効果による肌補正

  • 微細粒子が光を拡散し、毛穴や凹凸を 自然にぼかす
  • 厚塗り感を出さずに、肌の 均一感 を向上
  • 光学的効果により、明るく滑らかな印象を演出
  • ファンデーション、下地、スキンケアなど幅広い処方で活用可能

インキ・印刷用途(Ink & Printing Applications)

印刷時のにじみや乾燥性の課題に対し、疎水性シリカは 流動性制御マット化、さらに印刷適性を高める 乾燥性改善 に寄与します。微細粉体がレオロジーを調整し、安定した表面仕上げと質感表現を可能にします。

■ インキの流動性・レオロジー制御

  • 微細粉体がインキのレオロジーに作用し、流動性 を安定化
  • にじみやドットゲインを抑え、印刷の 再現性 を向上
  • 高濃度系でも粘度が安定し、印刷機での扱いやすさが改善
  • 温度変化に対して粘度が変わりにくく、品質のばらつきを低減

■ マット化・質感調整(印刷表面の仕上げ)

  • 光散乱による自然な マット感 を付与し、質感を調整
  • 表面の微細凹凸を形成し、艶ムラ を抑制
  • グロス値をコントロールし、用途に応じた仕上げが可能
  • 透明インキ・白インキなど多様な処方で安定した効果を発揮

■ 乾燥性・定着性の改善

  • 微細粒子が溶剤の揮発挙動に影響し、乾燥性 を改善
  • 表面へのインキ定着を助け、にじみや擦れを抑制
  • 速乾性が求められる高速印刷でも安定した仕上がり
  • UV・溶剤・水性など、幅広いインキ系で利用可能

粉体・充填材用途(Powder & Filler Applications)

粉体の固結や吸湿による扱いにくさを改善するため、疎水性シリカは 流動性向上吸湿抑制、さらに保管時の 固結防止 に利用されます。粉体表面に均一に付着することで、取り扱い性と品質安定性を大きく向上させます。

■ 粉体流動化による取り扱い性の改善

  • 粉体表面に付着した微粒子が凝集をほぐし、流動性 を大幅に向上
  • ホッパー詰まりやブリッジを抑え、供給の 安定性 を確保
  • 粉体同士の摩擦を低減し、搬送ラインでの扱いやすさが改善
  • 高湿度環境でも流動性が維持され、作業効率が向上

■ 吸湿抑制・固結防止による保管安定性の向上

  • 疎水化処理により粉体表面の 吸湿 を抑制
  • 湿気による固結やダマ化を防ぎ、長期保管でも品質を維持
  • 粉体の再分散性が高く、投入時の混練ムラを低減
  • 食品・化学品・工業材料など幅広い粉体で効果を発揮

■ 充填材としての分散性・均一性の向上

  • 微細粉体が母材に均一に分散し、充填性 を改善
  • 粉体の偏りを抑え、製品の 均一性 を確保
  • 他の添加剤との相溶性が高く、処方設計の自由度が向上
  • 樹脂・ゴム・粉末材料など多様な基材で利用可能

ご希望の用途に応じて、最適な粒径・数量をご提案可能です。価格や納期は仕様により変動いたしますので、詳細はお気軽にお問い合わせください。

安全性・取り扱い(Safety & Handling)

疎水性シリカは非常に軽量で微細な粉末であり、取り扱い時に飛散しやすく吸入リスクがあります。
そのため、作業者の安全確保と品質維持のために、基本的な安全対策が必要です。
以下は一般的な取り扱い上の注意点であり、詳細はSDSをご確認ください。

飛散防止(Prevention of Dust Dispersion)

  • 粉末が舞いやすいため、静かに取り扱ってください。
  • 必要に応じて局所排気設備を使用してください。
  • 開封時は風のない環境で作業することが推奨されます。

吸入回避(Avoid Inhalation)

  • 微粒子の吸入を避けるため、防じんマスクなど適切な保護具を着用してください。
  • 長時間の作業では十分な換気を確保してください。

皮膚・目の保護(Skin & Eye Protection)

  • 粉末が目に入らないよう保護メガネを着用してください。
  • 皮膚に付着した場合は水で洗い流してください。
  • 目に入った場合は速やかに洗眼し、必要に応じて医師の診察を受けてください。

保管方法(Storage Conditions)

  • 湿気を避け、密閉容器に入れて保管してください。
  • 高温多湿・直射日光を避けてください。
  • 他の化学品と混在させないよう注意してください。

廃棄方法(Disposal)

  • 廃棄は地域の法規制や産業廃棄物処理ルールに従って適切に行ってください。
  • 飛散しないよう密閉して処理してください。

SDS(安全データシート)について

製品のSDSはご依頼に応じて提供可能です。
用途に応じた安全性の確認や取り扱い条件のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

疎水性シリカ 製品ラインナップ(Product Lineup of Hydrophobic Fumed Silica)

疎水性フュームドシリカは、一次粒子径・比表面積(BET)・表面処理剤の種類によって流動性、チキソ性、補強性、分散性などの性能が大きく変化します。当社では、用途に応じて選べる複数の BET表面処理グレード を取り扱っています。

疎水性シリカの特性レンジ(Key Physical Ranges of Hydrophobic Fumed Silica)

一次粒子径

  • 7〜20 nm(平均)

比表面積(BET)

  • 90〜400 m²/g

表面処理(Hydrophobic Treatment)

  • HMDS(ヘキサメチルジシラザン)
  • DDS(ジメチルジクロロシラン)
  • PDMS(ポリジメチルシロキサン)
    → 用途に応じて撥水性・分散性・チキソ性を最適化

pH(4%分散液)

  • 3.0〜10(処理剤により変動)

タップ密度

  • 40〜120 g/L

用途別の推奨グレード(Recommended Grades by Application)

シリコーンゴム(HTV/LSR/RTV)

  • HB-132 / HB-135 / HB-612 / HB-620 / HB-630 / HB-650 / HB-1300

コーティング(液体・粉体)

  • HB-139 / HB-139B / HB-151 / HB-152 / HB-152D / HB-701 / HB-630 / HB-650

シーラント(PU・アクリル・シリコーン)

  • HB-132 / HB-135 / HB-612 / HB-620 / HB-630 / HB-650 / HB-1300

接着剤(エポキシ・PU・アクリル)

  • HB-139 / HB-139B / HB-151 / HB-152 / HB-152D

印刷インキ

  • HB-139 / HB-139B / HB-701

TKSKの疎水性シリカ ラインナップ(TKSK Hydrophobic Silica Lineup)

当社では、以下の BET・表面処理グレードを中心に取り扱っています。

BET(比表面積)

  • 90 / 132 / 150 / 200 / 300 / 380 / 650 / 1300 m²/g

表面処理タイプ

  • HMDS 処理(HB-132 / HB-135 / HB-612 / HB-620 / HB-630 / HB-650 / HB-1300)
  • DDS 処理(HB-151(工業用) / HB-152 / HB-152D)
  • PDMS 処理(HB-139 / HB-139B)
  • Amino 処理(HB-202N / HB-202HN / HB-720N)
  • Positive 処理(HB-930)
  • Acrylic 処理(HB-701)
  • Pharma(HB-151 Pharma)

疎水性シリカの体積特性(Volume Characteristics of Hydrophobic Fumed Silica)

疎水性フュームドシリカは、極めて低い嵩密度を持つ微粒子であり、少量で大きな体積を置換できることが特徴です。表面処理の種類や比表面積により嵩密度は変動しますが、代表的な例として以下のような体積換算となります。

嵩密度:0.05〜0.10 g/cm³
1 kg あたりの体積換算:約 10〜20 L

このように、非常に軽量でありながら高い疎水性・分散安定性を発揮する点が、
疎水性フュームドシリカの大きな利点となっています。

用途に応じて、HMDS・PDMS・DDS・特殊処理(Amino / Positive / Acrylic)・Pharma の中から 最適なグレードをご提案いたします。 カスタム仕様にも対応可能です。断熱性・軽量性を重視する用途では、シリカエアロゲル粉末のページもあわせてご覧ください。