
シリカエアロゲル配合 断熱・遮熱塗料とは|熱遮断・断熱・省エネ性能を付与する高機能コーティング
シリカエアロゲル配合 断熱・遮熱塗料は、ナノ多孔質構造を持つシリカエアロゲルを塗料中に分散させることで、熱遮断性・断熱性・省エネ性能を同時に付与できる高機能コーティングです。建材、設備、車両、産業用途など幅広い分野で利用されています。
シリカエアロゲルは極めて低い熱伝導率を持ち、塗膜に配合することで 熱の侵入・放散を抑制し、室内温度の安定化、表面温度の低減、エネルギー消費の削減 に寄与します。一般的な中空フィラーや遮熱顔料と比較して、より高い断熱性と軽量性を両立できる点が特徴です。
シリカエアロゲル粉末・粒子(Silica Aerogel)の詳細な特性については、「シリカエアロゲル粉末・粒子」ページで詳しく紹介しています。
当社が取り扱う断熱・遮熱塗料は、
・温度帯別(G200/G400/G600)
・断熱層形成材(中塗り)
・反射・保護トップコート(外塗り)
の体系でラインナップしており、用途に応じて最適な仕様をご提案可能です。
用途としては、
・建材・外壁の断熱(Building Insulation)
・屋根・屋上の遮熱(Roof Heat Shielding)
・設備・配管の熱ロス低減(Thermal Loss Reduction)
・車両・コンテナの温度管理(Temperature Control)
・工場・倉庫の省エネ対策(Energy Saving)
などが挙げられ、特に断熱性・遮熱性・省エネ性能が求められる用途で高い効果を発揮します。
温度帯(G200/G400/G600)と用途に応じて選べる複数の仕様をラインナップしており、 塗膜厚、施工方法(水性ペースト/厚膜施工)、中塗り・外塗りの組み合わせなど、 目的に応じて最適な構成をご提案可能です。
価格・最小ロット・納期についても、用途や必要性能に応じて柔軟にご案内いたします。

エアロゲル配合断熱塗料の特徴|原料が海外依存で情報が少ない理由
断熱・遮熱塗料は国内でも多くの製品が流通していますが、エアロゲルを配合した高性能タイプは原料の供給が海外に依存しているため、日本語で体系的に比較できる情報が非常に少ない分野です。エアロゲルは製造技術の難易度が高く、国内での生産がほとんど行われていないため、塗料メーカーごとに採用している原料や配合技術に大きな差があります。
また、エアロゲルの粒径、疎水性、含有量、バインダーとの相性など、性能を左右する要素が多岐にわたるため、用途に応じた最適仕様を判断しにくいという課題があります。海外製品の品質・価格差も大きく、塗料としての最終性能を比較検討するための情報が十分に整理されていない状況があります。
当社は海外工場との直接ルートを持ち、エアロゲル原料の特性を踏まえた断熱・遮熱塗料の選定やサンプル相談が可能です。用途に応じて必要な性能を満たす、最適なエアロゲル配合塗料をご提案します。
シリカエアロゲル配合 断熱・遮熱塗料の特長
(Features of Aerogel-based Thermal Insulation & Heat-shielding Coatings)
本製品は、シリカエアロゲルを配合した高性能断熱・遮熱塗料です。近赤外線反射による遮熱効果に加え、エアロゲルの超低熱伝導率による断熱効果を同時に発揮します。一般的な反射型遮熱塗料では得られない「遮熱+断熱」のハイブリッド性能により、温度上昇の抑制、省エネ、設備保護など幅広い用途で高い効果を発揮します。
FEATURE1
高い断熱性
(Thermal Insulation)

シリカエアロゲル粉末を中核とした特殊中空フィラー設計により、熱の伝わりを抑制し、室内外の温度差を軽減します。建物や設備の省エネ対策に効果的です。
FEATURE2
優れた遮熱性
(Heat-shielding Performance)

太陽光の近赤外線を反射し、表面温度の上昇を抑えます。屋根・外壁・タンクなどの温度上昇を防ぎ、熱だまりを軽減します。
FEATURE3
省エネルギー効果
(Energy-saving Effect)

断熱・遮熱性能により空調負荷を低減し、冷暖房のエネルギー消費を削減します。建物の運用コスト削減に貢献します。
FEATURE4
結露抑制
(Condensation Control)

表面温度の急激な変化を抑えることで、結露の発生を軽減します。設備や建材の腐食・劣化防止に役立ちます。
FEATURE5
軽量で施工しやすい
(Lightweight & Easy Application)

薄膜で効果を発揮するため、重量負担が少なく、既存構造物にも施工しやすい特長があります。 ローラー・刷毛・スプレーなど多様な施工方法に対応します。
※この特長は 外塗り(Reflective Topcoat)および中塗り の特長です。 高温断熱材(G400/G600)は厚膜施工(5〜8mm/多層)が必要です。
FEATURE6
多用途性
(Versatility)

建築物、工場設備、配管、タンク、車両など幅広い用途に使用できます。用途に応じて、遮熱重視(外塗り)や断熱重視(中塗り・G200/G400/G600) など最適な構成を選択できます。
環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)
断熱・遮熱塗料は、太陽光の反射や熱伝導の抑制により表面温度の上昇を防ぎ、空調負荷の低減、CO₂削減、長寿命化など、環境負荷低減に直接貢献する機能性塗料です。
建物・設備・車両など幅広い用途でエネルギー効率を高め、持続可能な環境づくりに寄与します。
断熱・遮熱塗料の用途
シリカエアロゲル配合断熱・遮熱塗料は、塗膜中のシリカエアロゲル粉末と中空フィラー(※外塗りは反射顔料を併用)による熱反射・熱遮断・熱伝達の抑制を活かし、建築物、設備機器、コンテナ、車両など、幅広い分野で採用が進んでいます。

屋根の遮熱・断熱
(Roof Thermal Control)
屋根表面の温度上昇を抑え、日射熱の侵入低減と屋根材の高温化抑制に貢献します。シリカエアロゲルの低熱伝導率により、夏季の空調負荷削減と室内環境の安定化が期待できます。
■ 金属屋根・折板屋根の温度上昇抑制
- 直射日光による高温化を抑制
- 室内への熱侵入を低減
- 工場・倉庫の作業環境改善に有効
■ 屋根材の劣化抑制
- 熱膨張・収縮の繰り返しを軽減
- 塗膜による保護で耐久性向上
- 既存屋根の延命化に寄与
■ 空調負荷の削減
- 冷房エネルギー使用量の低減
- 夏季ピーク時の電力負荷緩和
- 省エネ運用の一助となる
屋根の断熱性能をさらに高めたい場合は、シリカエアロゲル粉末・粒子自体の熱伝導率や粒径レンジを理解することで、断熱材選定の精度が高まります(詳細は「シリカエアロゲル粉末・粒子」ページをご参照ください)。

外壁の温度上昇抑制(Exterior Wall Temperature Reduction)
外壁表面の熱吸収抑制と蓄熱低減により、建物全体の温度上昇を防ぎます。シリカエアロゲルの断熱性が外壁の表面温度低減と室内温度の安定化に寄与します。
■ 外壁の蓄熱抑制
- 日射による外壁温度の上昇を抑える
- 蓄熱による夜間の放熱を軽減
- 建物内部の温度ムラを改善
■ 外壁材の保護
- 熱ストレスによる劣化を抑制
- ひび割れ・変形リスクの低減
- 外壁の長寿命化に貢献
■ 省エネ・快適性向上
- 冷房負荷の低減
- 室内温度の安定化
- 住環境・作業環境の改善

工場・倉庫・設備の温度管理(Industrial & Facility Thermal Management)
工場屋根・倉庫・設備機器の表面温度上昇抑制と熱負荷低減を目的とした用途です。高温環境下での作業性向上や、設備の安定稼働・省エネ運用に寄与します。
■ 工場・倉庫の温度上昇抑制
- 大型屋根の高温化を抑制
- 室内の熱こもりを軽減
- 作業環境の改善に効果的
■ 設備・配管の熱対策
- 機器表面温度の上昇を抑える
- 熱による性能低下を防止
- 熱負荷の平準化に寄与
■ 省エネ・安定稼働の支援
- 冷却設備の負荷軽減
- 機器の寿命延長
- エネルギーコスト削減
ご希望の用途に応じて、最適な構成・数量をご提案可能です。価格や納期は仕様により変動いたしますので、詳細はお気軽にお問い合わせください。TDS・SDSなどの技術資料は、ご依頼に応じて提供可能です。
安全性・取り扱い(Safety & Handling)
シリカエアロゲル配合断熱・遮熱塗料は水性の塗料・ペースト製品であり、取り扱い時には皮膚・目の保護や換気の確保など、一般的な塗料と同様の安全対策が必要です。
換気の確保(Ensure Adequate Ventilation)
- 塗布作業時は十分な換気を確保してください。
- 密閉空間での作業は避け、必要に応じて局所排気設備を使用してください。
皮膚・目の保護(Skin & Eye Protection)
- 皮膚や目に付着しないよう、保護手袋・保護メガネを着用してください。
- 皮膚に付着した場合は石けんと水で洗い流してください。
- 目に入った場合は速やかに洗眼し、必要に応じて医師の診察を受けてください。
吸入回避(Avoid Inhalation)
- ミストや揮発成分を吸い込まないよう注意してください。
- 必要に応じて適切な呼吸用保護具を使用してください。
保管方法(Storage Conditions)
- 密閉容器に入れ、直射日光・高温多湿を避けて保管してください。
- 凍結を避け、安定した温度環境で保管することが望まれます。
- 子どもの手の届かない場所に保管してください。
廃棄方法(Disposal)
- 廃棄は地域の法規制や産業廃棄物処理ルールに従って適切に行ってください。
- 未使用品・残液は排水に流さず、密閉して処理してください。
SDS(安全データシート)について
- 製品のSDSはご依頼に応じて提供可能です。
- ご購入前に必要な場合は、お問い合わせにてお知らせください。
シリカエアロゲル配合 断熱・遮熱塗料|製品体系と用途別推奨構成
シリカエアロゲル配合断熱・遮熱塗料は、温度域・基材・施工条件に応じて最適な構成を選択することで、断熱性・遮熱性・耐候性を最大限に発揮します。本段では、製品体系(ラインナップ) と 用途別推奨構成 をまとめて解説します。

製品体系(ラインナップ)
外塗り(Reflective Topcoat)
遮熱・保護層として機能し、近赤外線反射により表面温度の上昇を抑制します。 耐候性・耐汚染性・耐洗刷性に優れ、外装材の長寿命化に寄与します。 中塗りや断熱材の上に施工することで、断熱+遮熱の複合効果を発揮します。
中塗り(Insulation Basecoat)
屋根・外壁向けの断熱層。シリカエアロゲル配合により低熱伝導率を実現し、蓄熱抑制・室内温度の安定化・空調負荷の低減に効果があります。膜厚形成性に優れ、既存建材の上から施工することで断熱性能を付与できます
G200(低温断熱材)
建材・車両・コンテナ向け。常温〜中温域での断熱用途に適し、軽量で施工性が高く、広い面積の温度管理に向いています。
外塗りと組み合わせることで、遮熱効果をさらに強化できます。
G400(中温断熱材)
設備・配管向け。100〜400℃の中温域で安定した断熱性能を発揮します。
熱損失低減・表面温度管理・作業環境改善に有効で、設備の安定稼働や省エネ運用に寄与します。
G600(高温断熱材)
高温設備・工業炉向け。400〜600℃の高温環境で使用可能。
高温域での熱負荷低減・安全性確保・熱損失抑制に適し、設備の寿命延長にも貢献します。
用途別推奨構成(Use-case Based Recommendation)
屋根(工場・倉庫・折板屋根)
中塗り(断熱層)+外塗り(遮熱トップコート)
- 日射による高温化を抑制
- 室内への熱侵入を低減
- 作業環境の改善
- 空調負荷の削減 大型屋根や高温化しやすい環境では 中塗り厚膜+外塗り が推奨
外壁(建物・設備外装)
中塗り+外塗り
- 外壁の蓄熱抑制
- 夜間の放熱低減
- 室内温度の安定化
外壁材の延命化 建物全体の温度上昇抑制に効果があり、住環境・作業環境の改善に寄与します。
設備機器(100〜400℃)
G400
- 表面温度上昇抑制
- 熱による性能低下防止
- 熱負荷の平準化
冷却設備の負荷軽減 中温域の設備の安定稼働に最適です。
高温設備(400〜600℃)
G600
- 高温域での断熱
- 熱損失低減
- 安全性向上
設備寿命延長 工業炉・高温配管などに適します。
配管(温度変動・結露対策)
G400
- 熱ロス抑制
- 表面温度管理
結露防止 温度変動の大きい配管に有効です。
車両・コンテナ
G200+外塗り
- 車内温度上昇抑制
- 積載物保護
- 燃費改善
性能を決める要素(Key Performance Factors)
中空構造の保持(Aerogel Structure Integrity)
断熱材では、エアロゲルの中空構造を破壊しない分散技術が重要。
粉末の粒径・疎水性が性能に影響します。
(詳細は「シリカエアロゲル粉末・粒子」ページをご参照ください)
膜厚と断熱性能(Film Thickness & Thermal Performance)
膜厚が厚いほど断熱性は向上します。
推奨膜厚は用途・温度域・施工条件により異なります。
熱伝導率(Thermal Conductivity)
エアロゲル配合により λ 値が低下し、熱伝達を抑制します。
測定はガードヒーター法などが一般的です。
ご希望の用途に応じて、最適な構成・数量をご提案可能です。価格や納期は仕様により変動いたしますので、詳細はお気軽にお問い合わせください。TDS・SDSなどの技術資料は、ご依頼に応じて提供可能です。
