窒化ホウ素(BN/h-BN)とは|高熱伝導・電気絶縁を両立する次世代セラミックスフィラー

窒化ホウ素(Boron Nitride, BN)は、六方晶構造(h-BN)を持つ高機能セラミックスで、「白色グラファイト」とも呼ばれる層状構造を特徴とします。“熱は通すが電気は通さない” という特性を同時に満たす数少ない無機材料であり、放熱材料・TIM・潤滑剤・樹脂コンパウンド・コーティング・化粧品など幅広い分野で利用されています。

一般的な樹脂フィラー(アルミナ・シリカ等)の熱伝導率が 1〜30 W/m·K 程度であるのに対し、六方晶BNは200〜400 W/m·Kと圧倒的に高い熱伝導性を示します。また、10¹² Ω·cm クラスの電気絶縁性 を持ち、電子材料にとって理想的な特性を備えています。

当社では、高純度BN(TWシリーズ)・球状BNを中心に、プレート状・球状・微粉末などの形状別グレードに加え、粒径・純度・白色度など用途に応じた最適仕様をご提案可能です。「放熱設計の壁に突き当たっている」「既存フィラーでは絶縁性と熱伝導性の両立が難しい」などの課題に対し、最適なBNグレードを選定いたします。

粒子形状も、

  • プレート状(Plate-like):高熱伝導・潤滑性
  • 球状(Spherical):高充填性・加工性(熱伝導樹脂で特に重要)
  • 微粉末(Fine Powder):分散性・表面平滑性 など、用途に応じて最適化された複数グレードが存在します。

そのため、

  • 放熱材料(Thermal Management Materials)
  • 樹脂コンパウンド(Resin Compounds)
  • 熱界面材料 TIM(Thermal Interface Materials)
  • 潤滑剤・離型剤(Lubricants / Release Agents)
  • コーティング(Coatings)
  • 化粧品(Cosmetics:ソフトフォーカス・滑感付与)

といった幅広い分野で利用されており、 特に 放熱性・電気絶縁性・滑り性の付与 が求められる用途で高い効果を発揮します。

当社では、粒径(1〜30 µm)、形状(プレート状・球状)、純度・白色度など、 用途に応じた 複数グレードのBNを取り扱っており、 放熱材料・樹脂コンパウンド・TIMなど用途に応じた最適グレードをご提案いたします。

BN(窒化ホウ素)市場の特徴|高機能素材なのに比較情報が少ない理由

日本の窒化ホウ素(Boron Nitride / h‑BN)市場は、電子材料・放熱材料を中心に需要がある専門性の高い領域です。特に高純度BN・球状BNは高付加価値領域として需要が伸びています。しかし、用途ごとに最適なグレードを比較検討するための情報が少なく、技術者が選定に苦労しやすい素材でもあります。

国内メーカーが限られ、情報が限定的な市場構造

国内で窒化ホウ素を製造しているメーカーは多くなく、高純度BNの製造プロセスが高度で量産難易度が高いことから、市場全体の情報量が限られています。。特に高純度BNは国内供給が極めて限定的です。

一方、海外メーカー(中国・欧州)には多様なBNが存在し、 粒径・形状(Plate / Spherical)・純度・白色度が大きく異なるため、 “どのグレードが自社用途に最適か”を判断しにくい状況があります。

仕様がメーカーごとに大きく異なり比較が難しい

BN(窒化ホウ素)は、以下の要素が性能に大きく影響します。

  • 粒子形状(プレート状 / 球状)
  • 粒径(1–30 µm)
  • 純度(Purity)
  • 白色度(Whiteness)
  • 結晶性(Crystallinity)
  • 熱伝導率(Thermal Conductivity)

これらがメーカーごとに異なるため、 横並びで比較しにくい素材 となっています。す。

海外品の日本語情報がほとんど存在しない

海外メーカーのBN(窒化ホウ素)は、日本語での技術情報・価格情報がほとんど公開されていないため、国内品との比較が難しく、価格帯・性能の選択肢が見えにくい市場構造になっています。

当社が最適なBNの調達をサポートできる理由

当社は特定の自社工場に依存せず、国内外のBNメーカーを横断的に比較・選定できる調達パートナーとして、粒径(1〜30 µm)・形状(プレート状 / 球状)・純度・白色度など、用途に応じた最適グレードの探索・検証を行う体制を整えています。特に高純度BN(TWシリーズ)・球状BNの比較調達に強みがあります。

  • 国内外BNメーカーの横並び比較】 各社スペックを網羅的に調査し、用途に適した候補を抽出。
  • 用途に応じた最適粒径・形状の選定】 開発品の要求仕様に基づき、最適なグレードを提案。
  • 放熱性・絶縁性のバランス設計支援】 実機条件を踏まえたスペック選びをサポート。
  • コストバランスを考慮した調達戦略】 量産性・価格・供給安定性を総合的に判断し、最適ルートを提示。

これらにより、技術者の方が抱えやすい “情報が少なく比較しにくい” という課題を解消し、 貴社の製品開発に最適なBN調達をサポートいたします。

BN(窒化ホウ素)の特長(Features of Boron Nitride)

六方晶窒化ホウ素(h‑BN)は、高熱伝導性 × 電気絶縁性 × 潤滑性 × 耐熱性を同時に満たす、非常に希少な無機フィラーです。特に高純度BN・球状BNは電子材料・熱伝導樹脂で重要性が高く、近年需要が急増しています。熱は通すが電気は通さない」という特性を持つ素材はBN以外にほとんど存在せず、電子材料・放熱材料・潤滑用途などで不可欠な素材となっています。粒子形状(Plate / Spherical)や純度・白色度により性能が大きく変化するため、用途に応じた最適グレードの選定が重要です

FEATURE1

六方晶BNは 200〜400 W/m·K の高い熱伝導率を示し、樹脂・ゴム・TIMなどの放熱材料で熱拡散性を大幅に向上させます。 アルミナ(10〜30 W/m·K)やシリカ(1〜2 W/m·K)では実現できない“絶縁 × 高熱伝導”を両立できる点が最大の強みです。

FEATURE2

BN(窒化ホウ素)10¹² Ω·cm クラスの高い電気絶縁性を持ち、 「熱は通すが電気は通さない」という電子材料に理想的な特性を備えています。 放熱樹脂、パワーデバイス周辺部材、TIMなどで広く採用されています。

FEATURE3

BN(窒化ホウ素)は用途に応じて粒子形状が最適化されており、複数のグレードから選択できます。

  • プレート状(Plate-like):異方性を活かした高熱伝導・潤滑性
  • 球状(Spherical):高充填が可能で、樹脂加工性に優れる(熱伝導樹脂で特に重要)
  • 微粉末(Fine Powder):分散性が高く、平滑なコーティング形成に適する

FEATURE4

層状構造(白色グラファイト)により、、 固体潤滑剤として優れた滑り性 を発揮します。 高温環境でも安定しており、 離型剤、摺動部材、耐摩耗コーティングなどで高い効果を示します。

FEATURE5

BN(窒化ホウ素)は非常に高い白色度を持ち、化粧品用途(ソフトフォーカス・滑感付与)や白色樹脂・コーティング材料の意匠性を損なわない素材として適しています。
また、高純度グレードは半導体・電子材料用途で必須のスペックです。特にTWシリーズのような高純度BNは、国内供給が限られる高付加価値領域です。

FEATURE6

BNは 1000℃級の高温でも構造を保持し、酸化・薬品に対しても高い安定性を示します。 そのため、高温部材、絶縁コーティング、電子材料、高温安定性を必要とする触媒担体など、過酷環境での使用に適しています。

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

窒化ホウ素(Boron Nitride, BN)は、 高熱伝導性・電気絶縁性・耐熱性・化学的安定性 を活かし、 電子材料・放熱材料の効率化を通じて 省エネルギー化・長寿命化・安全性向上 に寄与する素材です。特に高純度BN・球状BNは、熱マネジメント効率の向上により環境負荷低減効果が大きい領域です。

BN(窒化ホウ素)は無機セラミックスであり、 非ハロゲン系・非有機系・高温でも安定 という特性から、 環境負荷の低い機能性フィラーとして注目されています。

省エネルギー化への貢献
(Energy Efficiency)

高熱伝導性により熱マネジメント効率が向上し、冷却負荷を低減。電子機器の省エネ設計に直接寄与します。

長寿命化・廃棄物削減
(Durability & Waste Reduction)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

耐熱性・化学的安定性により、TIM・樹脂部材・コーティングの劣化を抑制。製品寿命が延び、廃棄物削減に繋がります。

安全性・化学的安定性
(Chemical Stability & Safety)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

無機・非ハロゲン系で、高温でも有害ガスを発生しない安全性。電子材料用途での信頼性向上に不可欠です。

再生可能エネルギー分野での活用
(Renewable Energy Applications)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

パワーエレクトロニクス・太陽光パネル周辺部材・バッテリー熱管理に活用。再エネ機器の効率向上と長寿命化を支えます。(例:IGBT周辺の熱暴走抑制、パワコンの放熱改善)

高温環境での安定性
(High-temperature Stability)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

1000℃級の高温でも構造を維持し、酸化・薬品に対して安定。過酷なプロセス環境で材料寿命を大幅に延長します。

電子機器の信頼性向上
(Reliability Improvement)

環境・サステナビリティへの貢献(Sustainability & Environmental Impact)

放熱性 × 絶縁性 × 耐熱性の相乗効果で誤作動・熱暴走を抑制。長期安定動作を実現し、製品ライフサイクル全体の環境負荷を低減します。

BN(窒化ホウ素)の用途(Applications of Boron Nitride)

窒化ホウ素(Boron Nitride, BN)は、高熱伝導性・電気絶縁性・潤滑性・耐熱性・白色度といった特性により、電子材料・樹脂コンパウンド・コーティング・化粧品など、多様な分野で応用が拡大している高機能セラミックスフィラーです。特に高純度BN・球状BNは、放熱材料・TIM・熱伝導樹脂で重要性が高く、近年需要が急増しています。粒子形状(Plate / Spherical)や粒径・純度により性能が大きく変化するため、用途に応じた最適グレードの選定が性能を左右します。

放熱材料・TIM(Thermal Management & TIM)

電子機器・パワーエレクトロニクス・EVバッテリーなど、熱マネジメントが不可欠な領域において、熱を効率よく逃がす高機能フィラーとして広く採用されています。

放熱樹脂(Thermally Conductive Resins)

エポキシ・シリコーン・ウレタンなどの樹脂に配合し、熱伝導率を向上。絶縁性を維持しながら熱拡散性を付与し、電子部品の局所発熱対策に有効です。特に球状BNは高充填・加工性に優れ、熱伝導樹脂で重要な役割を果たします。

熱界面材料(Thermal Interface Materials / TIM)

シリコーン/非シリコーンTIMの熱伝導向上、放熱パッドの熱抵抗低減、パワーデバイスの熱暴走抑制に寄与します。

パワーエレクトロニクス用途(Power Electronics Applications)

IGBT、MOSFET、インバータ周辺の放熱部材に採用。絶縁性を維持しつつ熱を逃がす材料として最適で、高温環境でも安定した性能を維持します。

LED・照明デバイス(LED & Lighting Devices)

LED封止材・基板材料の熱拡散を向上させ、高温による光量低下を抑制。製品の長寿命化に寄与します。

EVバッテリー周辺部材(EV Battery Thermal Management)

セル間の熱拡散材として利用。熱暴走のリスクを低減し、充電時の温度上昇を抑制することで寿命延長に貢献します。

放熱シート・ギャップフィラー(Thermal Pads & Gap Fillers)

高熱伝導 × 絶縁性の組み合わせが重要な用途です。Plate/Sphericalの比率調整で粘度・加工性を最適化し、薄膜でも高い熱拡散性を発揮します。

樹脂・コンパウンド用途を示す樹脂成形の充填イメージ

樹脂コンパウンド(Resin Compounds)

BN(窒化ホウ素)は、高熱伝導性・電気絶縁性・白色度・潤滑性を併せ持つことから、エンジニアリングプラスチックや高耐熱樹脂の機能向上フィラーとして利用されています。

エンジニアリングプラスチック(Engineering Plastics)

PPS / PEEK / PA / PC などの高耐熱樹脂に配合し、熱伝導性を付与しつつ電気絶縁性を維持。Plate状BNにより熱拡散性を向上させます。

高白色樹脂(White Resin Applications)

高白色度の窒化ホウ素(BN)により、白色樹脂の色調を維持。黄変しにくく、光学部材や化粧品容器、白色外装部材などに利用されます。

射出成形品の熱対策(Injection Molded Parts)

成形品内部の局所発熱を抑制し、熱変形・熱劣化の抑制に寄与。Spherical BNにより高充填でも加工性を確保します。

高耐熱樹脂の熱拡散向上(Heat-dissipating High-temperature Resins)

高温環境での寸法安定性を向上させ、電子部品周辺の樹脂部材に採用。Plate状BNで熱拡散性を強化します。

絶縁樹脂の熱暴走抑制(Thermal Runaway Prevention)

絶縁性を維持しながら熱を逃がすため、パワーデバイス周辺の樹脂封止材に適合し、熱暴走リスクの低減に寄与します。

表面平滑性・潤滑性の付与(Surface Smoothness & Lubricity)

層状構造により滑り性を付与。摩擦低減・摺動性向上を実現し、表面仕上げの改善や成形離型性向上に寄与します。

熱界面材料(Thermal Interface Materials, TIM)

発熱部品と放熱部材の間の熱抵抗を低減する専用材料として、優れた分散性と加工性を活かし、高放熱設計に欠かせない役割を果たしています。

シリコーンTIM(Silicone-based TIM)

シリコーン樹脂にBNを高充填し熱伝導率を向上。Plate状で熱拡散を、Spherical状で加工性を両立します。

非シリコーンTIM(Non-silicone TIM)

シリコーンアウトガスが問題となる用途に適合。高温環境でも安定した熱伝導性を維持し、電子部品の信頼性を高めます。

ギャップフィラー(Gap Fillers)

高粘度・高充填でも加工性を確保しやすい設計が可能。発熱体とヒートシンク間の隙間を埋め、熱抵抗を低減します。

放熱シート(Thermal Pads & Sheets)

薄膜でも高い熱拡散性を発揮。絶縁性が求められる用途に最適で、Plate状BNにより面方向の熱拡散を強化します。

パワーデバイス用TIM(Power Device TIM)

IGBT、MOSFETなどの高発熱部品に採用。熱暴走リスクの低減と、高温下での安定性能を実現します。

EVバッテリー熱管理(EV Battery Thermal Management)

セル間の熱拡散材として利用。急速充電時の温度上昇を抑制し、バッテリー寿命の延長に貢献します。

潤滑剤・離型剤(Lubricants & Release Agents)

層状構造による優れた滑り性と耐熱性を持つ「白色グラファイト」として、クリーン環境での潤滑・離型ニーズに応えます。

高温潤滑剤(High-temperature Lubricants)

1000℃級の高温でも潤滑性を維持。酸化しにくく、グラファイトの代替として金属加工や炉内部材に適合します。

金型離型剤(Mold Release Agents)

樹脂・ゴム・金属成形の離型性を向上。白色で汚染が少なく、高温金型でも安定した性能を発揮します。

摺動部材(Sliding Components)

摩擦係数を低減し、樹脂ギア・ベアリング・ガイド部材の摩耗を抑制します。

耐摩耗コーティング(Wear-resistant Coatings)

金属・セラミックス・樹脂表面に滑り性を付与し、高温環境下での表面保護・摩耗抑制に寄与します。

食品機械・医療機器向け潤滑(Clean Lubrication Applications)

白色・無臭・化学的に不活性なため、黒鉛のような汚染リスクがなくクリーン環境での使用に最適です。

粉末潤滑剤(Powder Lubricants)

微粉末BNが乾式潤滑剤として機能。金属加工・プレス加工・高温摺動部材など、多様なニーズに対応します。

金属パネルにスプレーでコーティングを施している工業シーンの写真

コーティング(Coatings)

高い耐熱性、電気絶縁性、不活性を活かし、過酷な環境にさらされる部材に高性能な表面機能性を付与します。

耐熱コーティング(High-temperature Coatings)

1000℃級の高温でも構造を保持。金属部材・炉内部材の熱保護を行い、長寿命化に寄与します。

絶縁コーティング(Electrical Insulation Coatings)

BNの高い絶縁性を活かし、電子部品の保護やパワーデバイス周辺の絶縁膜として最適です。

耐摩耗・摺動コーティング(Wear-resistant & Sliding Coatings)

層状構造による低摩擦性能を付与。摺動部材や金型表面の摩耗を抑制しつつ、クリーンな外観を維持します。

高白色コーティング(High-whiteness Coatings)

高白色度のBNにより、黄変しにくい優れた意匠性を維持。光学部材や反射材、白色塗料に適合します。

耐薬品コーティング(Chemical-resistant Coatings)

酸・アルカリ・溶剤に対して不活性であり、化学プラント・分析装置・医療機器の保護膜として長期安定性を発揮します。

金型用離型コーティング(Mold Release Coatings)

金型表面に滑り性を付与し、樹脂・ゴム・金属成形の生産性向上に寄与します。

シリカエアロゲルの用途 化粧品

化粧品用途(Cosmetic)

高白色度・ソフトフォーカス効果・滑らかな感触を併せ持つため、メイクアップからスキンケアまで、高付加価値な製品処方に欠かせない成分です。

ソフトフォーカス効果(Soft-focus Effect)

Plate状BNが光を拡散し、毛穴・小じわを自然にぼかします。ファンデーション等のマット〜セミマットな仕上がりに有効です。

滑感・感触改良(Silky Texture Enhancement)

球状BNがシルキーで滑らかな感触を付与し、パウダー製品の伸びやスキンケアの使用感を大幅に改善します。

高白色粉体(High-whiteness Pigment Filler)

高白色度により、白色系処方の色調を維持。光学的安定性が高く、UV製品や美白系処方にも最適です。

皮脂吸着・テカリ防止(Sebum Control)

微粉末BNが過剰な皮脂を吸着し、ロングラスティング処方におけるメイク崩れ防止に寄与します。

UV散乱補助(UV Scattering Support)

BNの白色度と光散乱性がUV散乱剤を補助し、SPF/PAの安定化や仕上がりの改善に寄与します。

クリーン・安全性(Clean & Safe Material)

無機・非ハロゲン系で化学的に安定。低刺激であり、敏感肌向け処方や有効成分の安定化にも寄与します。

ご希望の用途に応じて、最適な粒径・数量をご提案可能です。価格や納期は仕様により変動いたしますので、詳細はお気軽にお問い合わせください。

安全性・取り扱い(Safety & Handling)

窒化ホウ素(BN)粉末は化学的に安定した無機材料であり、一般的な粉体として安全に取り扱うことが可能です。高純度BN・球状BNであっても安全性の基本は同じで、特別な危険性はありません。一方で微粉末であるため、取り扱い時には粉じんの吸入や飛散を防ぐための基本的な対策が推奨されます。詳細については、各製品のSDS(安全データシート)をご確認ください。

飛散防止(Prevention of Dust Dispersion)

BN粉末は比重が軽く飛散しやすいため、開封時は静かに扱い、必要に応じて局所排気設備を使用してください。風のない環境での作業が推奨されます。

吸入回避(Avoid Inhalation)

微粉末の吸入を避けるため、防じんマスク(PPE)の着用を推奨します。長時間の作業では十分な換気を確保してください。

皮膚・目の保護(Skin & Eye Protection)

粉末が目に入らないよう保護メガネを着用してください。皮膚に付着した場合は水で洗い流し、目に入った場合は速やかに洗眼の上、必要に応じて医師の診察を受けてください。

保管方法(Storage Conditions)

湿気を避け、密閉容器に入れて保管してください。高温多湿・直射日光を避け、安定した環境で他の化学品と混在させないよう注意してください。

廃棄方法(Disposal)

地域の法規制や産業廃棄物処理ルールに従って適切に廃棄してください。粉末の飛散を防ぐため、密閉して処理してください。

SDS(安全データシート)について

製品のSDSはご依頼に応じて提供可能です。ご購入前に必要な場合は、お問い合わせフォームにてお知らせください。

BN(窒化ホウ素)の優位性(Why BN?)

窒化ホウ素(BN)は、熱伝導性・電気絶縁性・白色度・潤滑性・耐熱性といった複数の特性を同時に満たす数少ない無機材料です。用途ごとに、既存の一般的なフィラーと比較した際の優位性を解説します。特に高純度BN・球状BNは、放熱材料・TIM・熱伝導樹脂で他素材を大きく上回る性能を発揮します。

放熱材料での比較

BN vs アルミナ

BNは熱伝導性が圧倒的に高く(200–400 W/mK級)、アルミナ(10–30 W/mK程度)を凌駕します。また、BNは白色度が高く、高充填時の粘度も低いため加工性に優れており、絶縁性と高放熱性を両立したい場合に最適です。

BN vs シリカ

シリカは白色・絶縁性には優れますが、放熱性がありません。BNは「白くて絶縁でき、かつ熱が逃げる」という、放熱設計における唯一の選択肢となります。

BN vs グラファイト

グラファイトも高い熱伝導性を持ちますが、導電性があり黒色です。BNは絶縁・白色・高い高温安定性を備えているため、「熱は通すが電気は通さない」という要求に完璧に応えます。

樹脂コンパウンドでの比較

BN vs タルク

タルクにはない優れた熱伝導性と高い白色度を併せ持ちます。さらにBNは滑り性(潤滑性)にも優れるため、タルクでは熱対策が不十分な高機能樹脂部材に採用されます。

BN vs マイカ

マイカは絶縁性はありますが、熱を逃がす性能には劣ります。BNは熱伝導性・白色度・耐熱性のいずれの面でも優位であり、「絶縁と放熱の両立」が必要な用途で選ばれます。

潤滑剤・離型剤での比較

BN vs グラファイト

どちらも高い潤滑性を持ちますが、BNは電気を通さず、白色で汚れが少ないという利点があります。高温安定性もBNが優位であり、クリーン・絶縁・高温用途ではBNが第一選択となります。

BN vs PTFE(テフロン)

どちらも優れた滑り性を持ちますが、BNは1000℃級の高温でも安定して機能します。300℃程度が限界のPTFEに対し、過酷な高温環境ではBNが圧倒的な強さを発揮します。

化粧品用途での比較

BN vs タルク・マイカ

BNはソフトフォーカス効果(光拡散性)と滑らかな質感が非常に高く、より高級感のある質感と高い白色度が求められる処方で採用が進んでいます

BN vs シリカ

シリカもソフトフォーカス効果はありますが、BN特有のシルキーで滑らかな感触と比べると、シリカはややキシキシとした感触が出やすい傾向にあります。BNは「シルキーな仕上がり」を追求する際のキーマテリアルです。

BN(窒化ホウ素)の用途別・選定ポイント(Selection Guide)

窒化ホウ素(BN)は、粒径・形状(Plate / Spherical / Fine)、白色度、純度により性能が大きく異なります。ここでは、用途ごとに「どの方向性のBNが適しているか」という選定の指針をまとめました。特に高純度BN・球状BNは、放熱材料・TIM・熱伝導樹脂で重要性が高く、TKSKの主力領域です。

放熱材料(Thermal Management)

Plate状(Plate-like)BNが有力候補

面方向への熱拡散性が高く、薄膜でも効率的に熱を逃がします。熱抵抗を抑えたいTIMや樹脂部材に適しており、10〜20 µm程度の中粒径がバランスに優れます。

Spherical BNは高充填・加工性重視の用途に

高充填時の粘度上昇を抑え、加工性を確保したい場合に最適です。高粘度のギャップフィラーや、流動性が求められる樹脂への高充填に選ばれます。特に熱伝導樹脂では球状BNが主役となるケースが多く、Plate状BNより優先されることがあります。

選定の目安:

熱拡散性重視なら「Plate」、高充填・加工性重視なら「Spherical」を選択してください。

樹脂コンパウンド(Engineering Plastics)

Plate状BN

PPS・PEEK・PA・PCなどの高耐熱樹脂と好相性です。高い熱拡散性と電気絶縁性を両立させたい場合に最適で、10〜20 µmの粒径が多くの設計で推奨されます。

Spherical BN

射出成形などの加工性を重視する場合に有効です。フィラーを高充填しても粘度が上がりにくいため、複雑な形状の成形品にも対応可能です。

選定の目安:

熱対策と絶縁性重視なら「Plate」、成形時の流動性・加工性重視なら「Spherical」を選択してください。

熱界面材料(TIM)

Plate状BN

面方向の熱拡散性が高く、薄膜でも効率的に熱を逃がします。シリコーンTIM・非シリコーンTIMのいずれにも適合し、高い放熱性能を発揮します。

Spherical BN

ギャップフィラーなど、高粘度・高充填が求められるシステムにおいて、優れた流動性と加工性を確保します。

選定の目安:

薄膜・高熱拡散重視なら「Plate」、高充填・流動性重視なら「Spherical」を選択してください。

潤滑剤・離型剤(Lubricants & Release Agents)

Plate状BNが基本

層状構造による高い滑り性が最大の特徴です。1000℃級の高温環境でも安定して機能し、黒鉛の代替としてクリーンな潤滑環境を提供します。

選定の目安:

高温潤滑・クリーン用途には、層状構造が発達した「Plate状BN」が基本となります。

コーティング(Coating)

Plate状BN

耐熱性・絶縁性・滑り性を同時に付与できるため、金属・樹脂・セラミックスの表面改質に最適です。

Fine Powder(微粉末)

表面平滑性を重視する精密な薄膜コーティングに有効です。

選定の目安:

耐熱・絶縁・滑り性には「Plate」、薄膜の平滑性には「Fine Powder」を選択してください。

化粧品用途(Cosmetics)

Plate状BN

高い光拡散性を持ち、毛穴や小じわを自然にぼかすソフトフォーカス効果に優れています。

Spherical BN

シルキーで滑らかな感触を付与し、パウダーの伸びや広がりを劇的に改善します。

Fine Powder

表面積が大きいため、過剰な皮脂の吸着・テカリ防止など、ロングラスティング処方に有効です。

選定の目安:

光拡散・自然な仕上がりなら「Plate」、シルキーな感触なら「Spherical」、皮脂吸着なら「Fine Powder」を選択してください。

お見積り・お問い合わせについて

BN(窒化ホウ素)の仕様・価格・ロット・納期は、 用途や必要粒径・形状(Plate / Spherical / Fine)により大きく変動します。 そのため、詳細情報(SDS/TDS・価格・MOQ・納期)は、 用途を確認のうえ個別にご案内しております。

  • SDS/TDS:用途確認後に提供可能
  • 価格:粒径・形状・純度により変動
  • 最小ロット(MOQ):数kg〜(応相談)
  • 納期:仕様確定後にご案内
  • NDA対応:必要に応じて可能

必要な情報がございましたら、お気軽にお問い合わせください。